3月3日は桃の節句。ひな祭りです。
ひな人形を出して「ちらし寿司」「はまぐりの吸い物」「白酒や甘酒」などでお祝いする女の子の行事です。
ひな人形の歴史は古く、平安時代の源氏物語の中にもたびたび登場する「ひいなの遊び」は宮中の幼い姫たちの人形遊びとされていたようです。
このひな人形。
しまい忘れると婚期が遅れると言われています。
私も若いころはよく親に
「結婚が遅かったらひな人形を片付けるのが遅かったせいだからね」
と言っていました。
我が家にも娘がいますので、親になった今この言い伝えはなぜなのか考えてみたいと思います。
☆なんで婚期が遅れるって言われているの?
色々な説があります。
*「いつまでも人形を出しっぱなしにしているようなだらしのない女性は、嫁にいけない」「良いお嫁さんになるには面倒な人形の片づけもできないとだめ」と昔の人が戒めるために言ったそうです。
*ひな人形は天皇陛下の結婚式を表現していたり、結婚というものを意味するお祭りと言われています。
早く飾ること=「早く嫁に出す」
早く片づけること=「早く片付く(嫁に行く)」
ということを意味するそうです。
*ひな人形が身代わりになって、我が子の厄を代わりに追い払ってくれると言われています。いつまでも出しておかず、早く片づけて災いを遠ざけた方がいいという説もあります。
☆早く片づけられない場合はどうすればいいの?
ひな祭りが終わっても中々片づけられない時もあります。
婚期が遅れるなんて聞いたら焦りますよねー。
でもそんな時は、片づけるまでお雛様を後ろ向きにしておけば大丈夫だそうです!
後ろ向きにすることによって、「眠っている」「お帰りになった」ということになるみたい。
これでちょっと安心しましたねー。
☆ひな人形はいつ飾ればいいの?
地域によって違いがありますが、立春(2月3日~4日)頃から2月中旬にかけて、遅くとも1週間前までには飾った方が良いでしょう。
「雨水(うすい)の日」に飾ると良い伴侶にめぐり合うと言われています。2月19日頃です。
☆ひな人形を片づける(しまう)のに良い日は?
「啓蟄(けいちつ)の日」が良いとされています。3月6日頃です。
こちらも地域によって違いがありますが、3月中旬~4月上旬位までにはしまうのが良いでしょう。
日にちも大事ですが、天気の良い乾燥した日に毛羽たきを使ってホコリを払うなどして、きちんと人形の手入れをしてからしまうのが良いです。
☆ひな人形は誰が贈るもの?
かつては娘の幸せを願って嫁入り道具の一つとしてもたせる風習がありました。
そのため一般的には母方の親元から送るものという地域が多いようです。
現在は特に決まりがなく、子供の幸せを願って祖父母から贈られることが多いようです。
☆次女のお雛様はどうしたらいい?
ひな人形は女の子のすこやかな成長を祈り、身代わりになって厄から身を守ってくれます。出来れば小さくてもその子の厄を背負ってくれるひな人形を用意してあげるのが良いそうです。
我が家にも女の子が2人います。
どうしてもスペース的な問題もあってひな人形は1つしかありません。
今回調べてみて、身代わりになって守ってくれるというのであれば小さなものでも用意してあげるべきだなと思いました。